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20××年、プロ野球がJリーグに抜かれる日…

 日本シリーズの第6、7戦こそ高視聴率をマークしたが、単純に喜ぶわけにはいかない。今季の巨人戦ナイター中継の平均視聴率は8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と史上最低を更新。プロ野球を取り巻く状況は相変わらず厳しい。それでもまだ、ファンや関係者の間には「Jリーグよりまし」という感覚があるようだ。

 確かに、Jリーグは低視聴率どころか、観客動員数でも伸び悩んでいる。しかし、近い将来、両者の立場が逆転する可能性が全くないとは言い切れない。

 ちょっと前の話になるが、それを予感させるような“事件”があった。

 9月25日に行われたFC東京-大宮戦(味の素スタジアム)で某新聞社の担当記者が取材拒否を受けた。解任された城福浩監督に関する記事がFC東京側の意にそぐわなかったのが理由だという。この記者は仕方なく、チケットを買ってスタジアムに入り、スタンドから観戦して記事を書いた。間もなく、この件はJリーグを統括する日本プロサッカーリーグの知るところとなった。

 日本プロサッカーリーグの対応は迅速だった。

 取材拒否を受けた新聞社に直ちに謝罪するとともに、各クラブの広報担当者に対して、事務局長名で異例の通達を出したのだ。

 通達では「各報道機関においてJリーグは設立当初より多大な貢献をいただいている。その観点からも、今回の取材拒否という対応は、Jリーグのメディアに対する姿勢を問われかねないものであり、到底許されるものではない」とFC東京の対応を厳しく批判。さらに「選手が報道取材に応じることは、Jリーグでプレーする者の最低限の義務」と断じている。

 Jリーグが設立されたのは1991年。70年以上の歴史を持つプロ野球からすれば、ひよっこも同然の新参者で、それゆえ人気定着のためにあらゆる手を打ってきた。徹底したメディア対応もその一つといえる。

 一方のプロ野球はどうか。残念なことに、報道の自由を保障する規定はなく、各チームの裁量に任されている。会見拒否はもちろん、意にそぐわないメディアに対しては、いくらでも取材禁止にできるのが現状だ。

 プロのスポーツである以上、時として批判的な記事が出るのはやむを得ない。問題はそれを受け止めるか、封じ込めるか。オープンなJリーグに対して、プロ野球の閉鎖的な体質は時代遅れの感が否めない。

 現実的には、クラブの経営規模などからしても、Jリーグがプロ野球を抜くのは難しいかもしれない。だが、ほんの10年ほど前まで、巨人戦の視聴率は20%越えが当たり前だった。当時、ここまでの没落をどれほどの人が予想していただろうか。

 おごれる者は久しからず…。近い将来、「Jリーグよりまし」などと悠長なことを言っていられなくなる日が来るかもしれない。(本間普喜)

(2010年11月9日付 産経新聞運動面に掲載)

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[ 2010/11/09 10:37 ] スポーツ | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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