本間普喜のホンマのところ… TOP > スポンサー広告> スポーツ > プロ野球 > 巨人の時代は終わり…                    お気に入りに追加

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

巨人の時代は終わり…

 強行開幕を主張する巨人に対して他球団が続々と「No」の姿勢を打ち出した。巨人主導の球界の体質はもはや過去のものに…。

 かつて「球界の盟主」を誇っていた巨人が完全に孤立した。巨人を除くセ・リーグ各球団は、懸案となっていた開幕日をパ・リーグと同じ4月12日に決定する方針を固めた。きょう24日に開かれる理事会に諮られ、26日の12球団オーナー会議で最終決定されるが、強行開幕には世論の強い反発もあり、巨人だけが浮いてしまった格好だ。

 パ・リーグは楽天が本拠地を置く仙台市が大震災の被害を受けたこともあり、3月17日の時点で一早く3月25日だった開幕日を4月12日に延期した。これに対して、セ・リーグの対応は後手後手に回った。

 セ・リーグが17日に予定通り3月25日の開幕を発表すると、ファンからは抗議が殺到し、政府関係者も懸念を示した。19日のセ・リーグ理事会では4日だけ延期するという泥縄対応で3月29日開幕と決定し、4月5日からは東京電力、東北電力管内でも節電対策を講じながらもナイターを実施することになった。だが、22日には政府サイドからは再度の“ダメ出し”…。

 これに対して、巨人の滝鼻卓雄オーナー(71)は「それ(29日開幕)は動いていないのではないか。開幕は政府が決めることですか? 節電してくれというのは政府が言うことだろうが、開幕を何日にしろというのはお上が決めることか。日程はわれわれが決めること」と不快感をあらわにした。もちろん、開幕日は“お上”が決めるものではないが、巨人が単独で決められるものでもない。他球団の同意が必要なのはもちろん、今の非常事態にあっては、選手会やファン、世論の心情も考慮する必要がある。

 巨人が強行開幕にこだわる一方で、セ・リーグの他球団は続々と“離脱”を表明した。ヤクルトの鈴木正球団社長兼オーナー代行(69)は23日、「(関係省庁から)指導を受けたことを覆すことはできない。それを前提に作業をしている」と話し、4月中は本拠地・神宮球場でのナイター開催を行わない考えを示した。神宮球場は六大学リーグ、東都大学リーグと併用されているため、日中開催には制約があるが、すでに両大学連盟と折衝を始め、「(神宮で開催できない場合の)地方球場のあたりもつけている」とし、ロッテの本拠地・QVCマリンフィールドなどパ・リーグの球場も選択肢に入れている。

 ヤクルトレディが多数被災しているばかりか、ヤクルトの新純生常務取締役(58)がセ・リーグの理事長を務めていることもあり、球団には抗議が殺到。巨人に追随して強行開幕を主張すれば、最悪、ヤクルト製品の不買運動にもつながりかねない。

 この他、阪神、横浜、中日も開幕を4月12日に延期すべきという意見でまとまった。パ・リーグの球団首脳からも「セ・リーグは歩調を合わせるべき」という声が相次いでいる。かくして、強行開幕にこだわっているのは巨人だけ、となった。

 滝鼻オーナーは「パが先行していろいろなことを決めているようですが、そうはいかないと思います。交流戦の日程もどうなるかわからない。交流戦はもういらない、と(パが)言うならば、それはそれなりの考え方があるだろう」と交流戦中止の“脅し”まで口にしているが、勘違いも甚だしい。確かに、2005年から導入された交流戦は、当初、リーグ消滅の危機にあったパ・リーグを救済する意味があった。巨人戦がテレビ中継されることで、パ・リーグにも放映権料が入るという思惑だ。当初は新鮮味もあって、交流戦は人気を集めたが、今は地上波のテレビ中継自体が激減。パ・リーグにとっても、“うま味”は薄れてきている。交流戦には2005年から日本生命がスポンサーに付いており、もし、これを中止にしようものなら、大打撃を受けるのは日本野球機構(NPB)自体だ。

 この辺の勘違いぶりからも、いまだに盟主気取りでいる巨人の自己中心さが伺える。確かに、これまで球界を牽引してきたのは巨人だ。それと同時に巨人の“俺様ルール”も幅をきかしてきた。古くは1978年の“空白の1日”を突いた「江川事件」が有名だ。1993年にはFA制度の導入とドラフトでの逆指名制度が導入されたが、これも当時、巨人オーナーだった渡辺恒雄球団会長(84)が「FA制度とドラフトでの逆指名制度を導入しなければ、新リーグを結成する」という“脅し”によるもの。資金力があり、人気のあるチームに有力選手が集まるというシステムを作り上げた。こうした“俺様ルール”に他球団が黙々と従ってきたのは、巨人戦がもたらすテレビの放映権料、巨人人気による観客動員が無視できなかったからだ。

 しかし、かつて無敵を誇った巨人戦のナイター中継視聴率も、20%を超えたのは1999年の20.3%が最後(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。以後、凋落が始まり、2006年にはついに1桁となり、昨年は史上最低の8.4%に終わっている。もはや巨人マネーに期待できなくなった以上、巨人の“俺様ルール”に盲従する必要は全くなくなったわけだ。

 昨年、横浜に身売り話が持ち上がったのも、長年、巨人人気に頼り切ってきた球団運営のツケと言える。そして、今回の開幕問題で巨人の権威はさらに失墜することになる。もはや巨人の“覇権主義”の時代は終わりを向かえようとしている。未曾有の大震災に際して改めて露呈した巨人の非常識さと自己中心ぶり…。他球団にとっては、巨人中心の球界構造を見直す好機となるかもしれない。


スポンサーサイト
[ 2011/03/24 09:00 ] スポーツ プロ野球 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
この記事のトラックバック URL

※ ご注意!
当サイトのコンテンツは、あくまでも本間普喜一個人の見解を元にしたものです。
産経新聞社の見解を代表するものではありません。
プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
最新コメント
最新トラックバック
お勧めリンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。