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真のプロフェッショナルとは…

 「がんばろう!日本」を掲げ、プロ野球が開幕した。今回の東日本大震災を受けて、多くの外国人選手が一時帰国。ほとんどは開幕までに再来日したが、楽天のモリーヨ投手、横浜のリーチ投手、巨人のバニスター投手は戻らなかった。Jリーグでも仙台のマルキーニョスを筆頭に6選手が震災を理由に退団した。

 残念なことではあるが、逃げ帰ったからといって、とても彼らを責める気にはなれない。地震、津波、放射能漏れと続いた恐怖の連鎖。言葉もあまり通じない異国の地でこのような大災害に遭遇すれば、誰もが心細く思い、母国に帰りたいと願うだろう。

 その一方で、全く逆の行動を取った外国人もいる。米歌手のシンディー・ローパーは震災直後の3月16~18日、東京公演を敢行した。節電のためにステージの照明は最低限に落とされ、派手な演出もない。だが、その陰影が逆に、彼女の力強い歌声を際立たせた。シンディーは何度も客席に降りては観客にハグし、日本語で「ガンバッテ」と語りかけた。

 今回の大震災では、消防、警察、自衛隊、米軍、海外からの救助隊といった数多くの“プロの仕事”を目にしたが、シンディーもまた、紛れもないプロフェッショナルだった。

 そして、同じく“プロフェッショナル”をうたうプロ野球-。多くの選手が「俺たちは、ただ野球をすることしかできない…」と口惜しさをにじませる。だが、そうだろうか?

 楽天の新外国人、ライアン・スパイアー投手は3月15日、米FOXスポーツに手記を寄せた。楽天のスタッフらが被災地に残された妻や子供の身を案じながらも黙々と仕事を続けたこと。横浜滞在中の3月14日には大きな余震が起きてひどく驚かされたこと。そして、それ以上の驚きは、人々が極めて冷静に行動し、パニックもなかったことだったとし、日本人がいかに強く、秩序正しいかを称賛するとともに、多くのことを学ばされたと記している。

 星野監督はこのスパイアーを守護神に抜擢(ばってき)した。メジャーでの実績もほとんどなく、昨年は米独立リーグでプレーし、2月のキャンプでテスト入団した投手を、だ。「他の外国人が怖がって帰国した中で、あいつだけは残った。あいつは人生を懸けている。俺はそういうのが好きなんだ」。そう星野監督は話した。

 スパイアーは手記の最後をこう結んでいる。

 「あの9・11テロの後、野球がアメリカ国民を勇気づけ、心の支えとなったように、今年は特別なシーズンになる。監督は言った。被災地のため、人々のため、国のために闘うと。野球はとても小さな存在かもしれない。だが、われわれに託された仕事は極めて重要なものだ」

 私も信じたい。野球の力を、真のプロフェッショナルの魂を-。(本間普喜)

(2011年4月26日付 産経新聞運動面に掲載)
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[ 2011/04/26 10:59 ] スポーツ | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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