本間普喜のホンマのところ… TOP > 2011年05月30日                    お気に入りに追加

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今年もやっぱり「パ高セ低」…

 今年の交流戦でも“パ高セ低”の傾向がくっきり。セ・リーグさん、大丈夫?

 「人気のセ、実力のパ」…。昔から言われ続けてきたことだが、今年もその傾向が顕著だ。2005年に始まったセ・パ交流戦は今年で7年目。過去6年は、ロッテ、ロッテ、日本ハム、ソフトバンク、ソフトバンク、オリックスといずれもパ・リーグ球団が優勝している。特に昨年は1位から6位までがパ・リーグ、7位から12位までがセ・リーグと明暗がくっきり分かれた。

 今年も同様で、中日が健闘しているのを除けば、セ・リーグの各球団は大苦戦を強いられている。29日現在、パ・リーグの32勝23敗4分けと“パ高セ低”状態だ。

 象徴的だったのは、昨29日の西武vsヤクルト戦(西武ドーム)。不振のヤクルトは宮出を3番、ガイエルを6番、荒木を8番、福川を9番で先発起用したものの、打線のテコ入れも実らなかった。ヤクルト先発の増渕は序盤から打ち込まれ、3回4失点。打線は福川の左中間タイムリー二塁打による1点だけで、終わってみれば1-10の大敗を喫した。

 ヤクルトは2連敗で、ついにセ・リーグ首位の座から転落。交流戦の順位でも2勝7敗1分けで最下位に沈んでいる。交流戦前まで.682あった勝率は、交流戦で.222と急落。リーグ1位だったチーム打率.273も交流戦では.198とまるで別のチームに変わってしまった。

 対照的に西武は4連勝。交流戦前までは9勝14敗1分けでパ・リーグ5位だったが、交流戦では8勝2敗と好調で、リーグ3位、交流戦2位とすっかり息を吹き返した。まさに交流戦さまさまだ。

 試合後、ヤクルトの小川監督は「投手陣は、いつもいつも好投というわけにはいかず、こういう日もあります。打線はこれだけ点を取れない以上、何かを変えないと…」と話したが、もはや打つ手がないのが現状。伊勢総合コーチは「セとパで投手力に差があるのは間違いない。逆に、パの打者にとっては交流戦が稼ぎ時やろ。セの先発投手陣は、厳選したところでタカが知れとる。増渕レベルは屁のカッパやないか? あれくらいの投手は、パにはゴロゴロおるから、中継ぎやろな」と投手力の差を敗因に挙げた。

 実際、パ・リーグには防御率1.46のロッテ・唐川を筆頭に、防御率1点台が11人もいるのに、セ・リーグの防御率1点台は5人しかいない。交流戦は2連戦ずつのカードで日程的にも楽なため、好投手を惜しみなく注ぎ込めるのもパ・リーグの強味だ。

 それにしても、セとパでどうしてこうも格差があるのか。本来、ドラフトは12球団平等で、戦力が偏ることはないはずだ。

 セとパの一番の違いは指名打者(DH)制があるかないかだろう。DHのあるパ・リーグの投手は打者9人と対戦しなければならない。1番から9番までまったく気を抜くことが出来ないのだ。また、自分が打席に立つ必要もないため、投球に集中できる。一方、セ・リーグは9番バッターが投手で、いわゆる“安全パイ”。バントなどの小技を仕掛けてくることはあっても、長打や一発を警戒する必要はあまりない。投手にとっては一呼吸置くことができる。また、好機で投手に打順が回ってくると、代打を送られるケースが多くなる。総じてセ・リーグの投手は長いイニングを投げずに済む。この違いがパ・リーグに好投手が育つ理由かもしれない。

 加えて、選手補強の違いも大きい。人気があり資金力も豊富な阪神や巨人は、FAで他球団の有力選手や外国人選手をかき集め、なかなか若手にチャンスが回って来ない。昨オフに内川、カブレラ、細川を他球団から補強したソフトバンクは例外だが、他のパ・リーグ球団は、それほど資金力が豊富というわけではなく、自前で選手を育てるのが基本線だ。このため若手が出場機会を得て大きく育つ結果となっている。

 果たして、このまま“パ高セ低”の傾向が続くことになるのか…。7年連続でパ・リーグが交流戦優勝ともなれば、「人気のセ、実力のパ」どころか、「人気もパ、実力もパ」ということにもなりかねない。昔はセ・リーグの球場が満員なのに対して、パ・リーグの球場はガラガラというのが定番。外野席で流しそうめんができるほどだった。だが、最近はパ・リーグも着実に観客数を増やしつつある。昨年の観客動員数はセ・リーグが1230万8022人で、パ・リーグが983万2981人。まだ開きはあるものの、セ・リーグが前年比96.9%と減らしているのに対して、パ・リーグは前年比101.3%と増やしている。このままパ・リーグ球団にやられっぱなしのようなら、セ・リーグ首脳も何らかの方策を考えざるを得なくなるかもしれない。

(成績はいずれも2011年5月29日現在)

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[ 2011/05/30 09:19 ] スポーツ プロ野球 | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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