本間普喜のホンマのところ… TOP > 2011年05月25日                    お気に入りに追加

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横浜、電撃ノリ獲得の裏事情とは…

 横浜入団が決まった中村紀。今さら感が漂うが、ノリ獲得のメリットとは?

 晴れてプータロー脱出! 横浜は23日に昨年限りで樂天を戦力外になっていた中村紀洋内野手(37)と、トライアウトを受けていたルイス・ゴンザレス投手(28)の獲得を発表。昨24日に、すでに再入団が決まっていたスティーブン・ランドルフ投手(37)とともに横浜市の球団事務所で入団会見を行った。

 中村は、近鉄を皮切りにドジャース、オリックス、中日、樂天と渡り歩いて横浜が6球団目。近鉄時代は「いてまえ打線」の中核を担い2000年、2001年と2年連続で打点王となり、2002年から2004年までの年俸は5億円プラス出来高払いと、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。しかし、その後は右膝などの故障の影響もあって下り坂。テスト生としてキャンプに参加し、育成枠で中日に入団した2007年の当初の年俸はわずか400万円だった。樂天移籍後も2年で戦力外に。本人は現役続行にこだわり、オファーを待ち続けたが、キャンプ、オープン戦、公式戦開幕を過ぎてもどこからも声がかからず、兵庫県西宮市内で孤独な自主トレを続けてきた。

 急転、横浜から声が掛かったのは22日の朝だった。横浜の加地隆雄球団社長(70)が「おいノリ、本気でやるか?」と尋ねると、中村は「もちろん、やります!」と即答。「電話を切った後、泣いてしまった。家族全員で泣いて喜んだ」という。加地社長は「戦力外通告を受けた後、実はずっとウオッチングしていました。彼は東日本大震災の被災地にも、すぐ毛布6500枚を送った。中村君の人間としてのすばらしさに感銘を受けていた」と獲得に至った経緯を説明した。

 年俸は500万円プラス出来高払いの1年契約で、背番号は樂天時代と同じ「99」。格安な買い物ではあるが、問題は本当に使えるのかどうかだ。

 中村自身は「プロ20年目で体は一番いい状態。自分に期待している」と話すが、三塁には今季から主将に就任した村田修一内野手(30)がおり、一塁には今季2年目のブレット・ハーパー内野手(29)がいる。24日現在、4番を打つ村田は打率.300、6本塁打と好調で、5番のハーパーも打率.263、5本塁打とまずまず。ハーパーとの併用も考えられるが、一塁手の候補には昨オフにオリックスからトレードで獲得した一輝(嶋村一輝)内野手(29)のほか、2009年のドラフト1位、筒香嘉智内野手(19)もいる。特に筒香は将来の大砲候補で、すでにイースタンで7本塁打(24日現在)を放っている。中村に出番があるとしてもせいぜい代打要員、あるいは交流戦でのDHといったところだ。

 「どこからも声が掛からなかったのに、なんで今さらノリ?」と誰もが不思議がるのも無理はない。球団としては、村田やハーパーが万が一故障した際の“保険”の意味合いもあるようだが、それ以上の理由は話題性だ。何しろ、年俸500万円といえば、全盛期の100分の1。ここから見事、復活を果たせば、格好の“ドラマ”となる。

 案の定、裏では横浜の親会社、TBSが動いていた。以前よりTBSは中村とその家族のドキュメンタリー番組を作るため、密着取材を続けていた。オファーを受けて家族で赤飯を炊いて喜ぶシーンも収録。また、中村は23日夜に兵庫県内の自宅を車で出発し、約6時間かけて横浜に到着したが、これにもTBSの取材クルーが同乗していた。この時期になっての突然の中村獲得は、多少なりともTBSサイドの意向が働いていたようだ。

 もっとも、2軍暮らしのままでは、せっかくの“復活ドラマ”も締まらない。加えて、個性の強いキャラクターだけに、横浜ナインに与える“化学反応”も気になるところだ。

 中村は会見後、早速横浜スタジアムを訪れ、尾花監督やナインにあいさつ。同じ右のスラッガー、村田からいきなり「全力疾走、できますか?」と軽いジャブを受けると、「おう、できるよ。お前が先に(足の筋を)切るなよ」と応酬した。

 中村は三浦大輔投手(37)と並ぶチーム最年長。三浦は「ハマの番長」としてチームのリーダー的存在だったが、今は村田が主将としてチームを仕切っている。中村の加入は、いきなり他校の“番長格”が転校してきたようなものだ。村田にとっては格好の刺激材料ともいえるが、全面衝突ともなればチームが空中分解してしまう危険性もはらんでいる。

 中村の入団については横浜ファンの間でも「打線に厚みが増す」と歓迎する声がある半面、「もうとっくに終わっている選手。将来を考えれば若手を積極的に使った方がいい」などと賛否両論が渦巻いている。果たして、ノリの加入は最下位脱出の起爆剤となるのか、それとも…。

(成績は2011年5月24日現在)


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[ 2011/05/25 09:12 ] スポーツ プロ野球 | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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