本間普喜のホンマのところ… TOP > 2011年05月12日                    お気に入りに追加

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沢村、持ってなさ過ぎ?

沢村が3敗目を喫し、巨人が最下位転落。注目ルーキーの弱点とは…。

巨人 3-4 横浜(5月11日、東京ドーム、観衆=38576人)

 震災から2カ月が過ぎた11日、巨人は今季初めて本拠地・東京ドームでのナイターを開催した。節電対策として用意されていた自家発電機は気温が低かったために使われなかったが、照明の一部を消す“減灯ナイター”となった。

 暗いのは球場内だけでなく、チームの雰囲気もどんよりと沈んでいた。昨年断トツ最下位の横浜に3-4で競り負け、阪神と同率の最下位に転落。横浜が尾花監督就任以来初の5連勝を飾ったのに対して、巨人は8日の中日戦(ナゴヤドーム)から3連敗ともがき苦しんでいる。

 この日の最大の注目は、巨人のドラフト1位ルーキー、沢村拓一投手(23)だった。日本テレビも地上波で午後7時から全国中継を行い、テレビ欄では「“巨人沢村伝説継承” 沢村拓一が奇襲登板で本拠地ドーム初勝利か」とあおった。ちょうどライバルの日本ハム・斎藤佑樹投手(22)が左脇腹を痛めて抹消中ということもあり、主役の座を奪う絶好の機会だった。

 しかし、二回先頭の村田に左翼中段に先制のソロ本塁打を許し、三回には味方の失策で2点を先行された。その後は粘り強い投球を続け、五回には味方打線が3点を挙げて形勢逆転。このうち2点目となる同点打は1死二、三塁から沢村自身が左前に放ったタイムリーで、プロ初安打、初打点を記録した。このまま行けば勝ち投手…。一躍、全国区のヒーローに躍り出るはずだった。

 ところが、直後の六回、簡単に2死を取った後、村田に右前安打を許し、続くハーパーに右翼への逆転2ランを浴びた。結局、7回6安打4失点で無念の降板。これで沢村は、4月28日のヤクルト戦から3連敗となった。

 「野手の方に点を取ってもらったあとに点を取られてしまって…。前回と同じ失敗をしてしまいました。本当に悔しいです」と肩を落とした沢村。原監督は「名前をあえてきょうは言ってしまうけれど、相手の術中にはまるようなガッツの打撃というのは、勢いが遮断されてしまうね。ウチの中心選手なわけだから、なんとか打点をもぎとるという状況にならないと。沢村は責められないね」と2度の好機で空振り三振に倒れた小笠原を戦犯に挙げ、沢村をかばった。

 ここまでの沢村は5試合すべてに先発。初登板となった4月15日の広島戦(マツダスタジアム)では6回2/3を自責0と好投したものの、引き分けで勝ち星なし。4月21日の阪神戦(甲子園)では7回を自責1で初勝利を挙げたが、4月28日のヤクルト戦(静岡)は7回1/3を自責3で負け投手に。前回登板の5月5日の阪神戦でも6回1/3を自責2で敗れた。防御率は2.36で、新人としては上出来な内容だが、結果的には1勝3敗と勝ち運に恵まれていない。一方、日本ハムの斎藤は、防御率3.00で沢村に劣りながら、2勝負けなし。これが“持っている男”と“持っていない男”の違いなのか…。

 ある球界関係者はこう話す。「単純に実力を比較すれば斎藤よりも沢村の方が上だが、斎藤には実力以上のプラスアルファがある。ロッテの金森打撃コーチが『佑ちゃんワールドに引き込まれた』と話したように、味方も敵も、審判をも引き込んでしまうようなオーラとでも言うべきか。沢村にはそれがない」

 確かに、沢村が登板する試合では打線の援護がないばかりか、よく味方のエラーも出る。また、相手打線も沢村のマウンド上での態度が「生意気だ」として、打ち崩そうと躍起になってくる。

 昨年のドラフト前、斎藤は12球団OKの姿勢を打ち出したが、沢村は巨人以外には行きたくないと、他球団からの指名があれば入団拒否をちらつかせた。結局、斎藤には4球団が競合し、沢村は巨人が一本釣り。ベビーフェイス(善玉)の斎藤に対して、沢村にはヒール(悪玉)のイメージが定着してしまった。この辺も沢村が今ひとつ勝ち運に恵まれない理由かもしれない。

 ちなみに、昨夜は東京ドームでの今季初ナイターだったにもかかわらず、観衆は3万8576人。2009年10月2日の横浜戦以来の4万人割れとなった。また、日本テレビの平均世帯視聴率も10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、ゴールデンタイムにしては寂しい数字となった。

 観戦した渡辺恒雄球団会長は「沢村はいいよ。沢村はスーパースターになる」と絶賛。読売グループ全体を上げて沢村を“スーパースター”に育て上げようと躍起になっているが、肝心の沢村が「持っていない」のであれば難しい。日本テレビがうたう“巨人沢村伝説継承”は前途多難といえそうだ。

(成績は2011年5月11日現在)



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[ 2011/05/12 09:58 ] スポーツ プロ野球 | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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