本間普喜のホンマのところ… TOP > 2011年05月10日                    お気に入りに追加

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やり繰り上手ナンバー1は?

 今年度の年俸調査。球団別の順位を見ると、ただお金をかければいいというものでもないようで…。

 日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は9日、今年度の選手会加入選手の年俸調査の結果を公表した。今年度の会員に外国人選手は含まれず、開幕時に支配下選手登録された会員734人が対象。平均年俸は前年より101万円(2.6%)増の3931万円で、調査を始めた1980年以降、最高額となった。

 年俸1億円以上の選手も80人(セ38人、パ42人)で過去最多となったが、一方、中間(367番目)の年俸は1350万円で昨年より50万円減。プロ野球界でも“格差社会”が広がりつつあるようだ。

 もちろん、球団による格差も大きい。12球団別の平均年俸ランキングは次の通りだ。

1位 阪神 5546万円
2位 ソフトバンク 5278万円
3位 中日 4882万円
4位 巨人 4729万円
5位 日本ハム 3981万円
6位 西武 3669万円
7位 楽天 3656万円
8位 横浜 3476万円
9位 ヤクルト 3430万円
10位 ロッテ 3129万円
11位 オリックス 2798万円
12位 広島 2638万円

 ご覧の通り、阪神が3年連続でトップ。しかも、昨年より259万円も増えている。一方で“金満球団”のイメージが強い巨人は、昨年より95万円減で、調査開始以来初めてベスト3から転落し4位になった。意外に思うかもしれないが、これには裏がある。選手会に加入していない外国人選手が含まれていないからだ。トップの阪神が63選手の平均であるのに対し、巨人は56選手だけ。推定年俸5億円のラミレスを筆頭に、ゴンザレス、グライシンガー、アルバラデホ、トーレス、ライアルらはカウントされていない。

 パ・リーグでは楽天が、昨年より295万円増で昨年の9位から7位に浮上。松井稼&岩村の元メジャーリーガーコンビを獲得した星野監督の積極補強が数字にも表れている。一方、最大の下落となったのが昨年日本一のロッテだ。西岡がツインズに、小林宏が阪神に移籍したことで、実に455万円減。昨年の7位から10位にまで落ちた。

 さて、ここで昨9日現在の順位を勝率でセ、パごっちゃに並べてみよう。

1位 広島 勝率.632
1位 ヤクルト 勝率.632
3位 ソフトバンク 勝率.619
3位 日本ハム 勝率.619
5位 ロッテ 勝率.545
6位 巨人 勝率.474
7位 楽天 勝率.455
8位 中日 勝率.450
9位 阪神 勝率.429
10位 横浜 勝率.409
11位 西武 勝率.400
12位 オリックス 勝率.364

 もちろん、まだペナントレースは始まったばかりだが、ここまでのところ「年俸の高い球団=強い球団」でないことがよく分かる。中でも特筆すべきは4年連続年俸最下位の広島だ。広島は昨年よりも341万円もアップしているのだが、それでも阪神の半分以下。それが年俸9位のヤクルトとともに首位を快走しているのは痛快ですらある。

 広島には、無名で格安な選手を発掘しては徹底的に鍛えるという伝統がある。さらに、年俸が高くなってくれば、阪神に移籍した金本や新井貴のように、FAで他球団に売り払うという経営方針を取ってきた。かつては「赤ヘル軍団」として黄金時代を築いたこともあったが、昨年まで実に13年連続Bクラス。「広島は阪神のファーム」と揶揄されることもしばしばだった。それが、ここへ来て地道なチーム作りが実ろうとしている。もし、優勝ともなれば1991年以来、実に20年ぶり。“清貧球団”が“金満球団”に勝てば、格差社会を打ち破る快挙として喝采を浴びることになるだろう。

 それに比べて、阪神や巨人の情けないこと…。阪神は藤川球4億円、城島4億円、金本3億6000万円と年俸3億円以上の選手が3人いるが、チームがリーグ5位に低迷している通り、とても年俸にかなった活躍とは言い難い。金本に至ってはここまで打率.183というていたらくだ。同じく巨人もラミレス5億円、小笠原4億3000万円、阿部4億円、高橋3億5000万円と高額選手を抱えているが、小笠原はここまで打率.173、阿部に至っては開幕直前の故障でまだ試合にも出ていない。

 何という無駄遣い! あぁ、もったいない…。こう書くと「別に球団がお金持ちなんだからいいじゃん。お前の懐が傷むわけじゃないんだし」という声が聞こえてきそうだ。しかし、今年は東日本大震災の影響で開幕が延期され、東京電力・東北電力管内では4月の試合がデーゲーム開催となるなど、12球団とも大幅な減収が確実視されている。今回の年俸調査では過去最高を記録したものの、来季の年俸は一転して圧縮されることは必至だ。他球団から高額で選手を“強奪”するという手法も見直されることになるだろう。ただでさえ不景気な世の中、“安くても強い”広島が今後も快進撃を続ければ、改めて広島の“清貧スタイル”が注目を浴びることになりそうだ。

(成績は2011年5月9日現在)



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[ 2011/05/10 09:22 ] スポーツ プロ野球 | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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