本間普喜のホンマのところ… TOP > 2011年04月20日                    お気に入りに追加

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阪神激勝の裏に潜む不安

 新井の弟、良太のサヨナラ打で巨人戦に先勝した阪神。それでもまだ不安が…。

阪神 3-2 巨人(4月19日、甲子園、観衆=41951人)

 4万1951人の大観衆が詰めかけた阪神vs巨人の今季初戦は、劇的な幕切れとなった。2-2の同点で迎えた延長十回裏、試合時間はすでに3時間半を過ぎており、今季の特例措置で新しいイニングに入ることはできない。2死一、二塁から兄の新井貴が遊撃への内野安打でつないで2死満塁とし、打席には七回に代走で途中出場した弟の良太が立った。

 昨年12月に中日からトレードで阪神入りした新井良だが、中日での5年間の通算成績は打率.191、1本塁打と、とてもレギュラーレベルではない。マウンドには巨人の守護神・山口。凡退すればそこで引き分けという場面だった。新井良は九回の打席でもあえなく三振に倒れている。阪神ファンの多くも半ばあきらめかけていたことだろう。ところが、新井良はカウント1-1からの内角直球を振り抜くと、打球はセカンドの頭上を越えて右前へ。阪神移籍後初の安打は自身初のサヨナラ打となり、スタンドは大歓声。新井良はナインからもみくちゃにされ、手荒い祝福を受けた。

 「すごく興奮してて、正直あまり覚えていない。大歓声と大観衆が打たせてくれた。打順を見て、2アウト満塁で僕に回ってくるんじゃないかと準備をしていました」と新井良。鳴りやまない「良太コール」の中、初めて聖地・甲子園のお立ち台に立つと「あの~、あの~。…。今日だけで終わらないように頑張ります」と初々しくファンに頭を下げた。

 兄の新井貴は「まさか、ああいうシチュエーションで良太に回ると思っていなかった。『絶対に打てよ!』と思いながら一塁ベースにいました。今日だけはホント、よくやったと思います」と初めて弟を褒めた。

 兄弟連続安打は昨年8月7日の中日・堂上兄弟(兄・剛裕、弟・直倫)以来。ニューヒーローの誕生は、阪神ファンにとって朗報だ。もっとも、選手層の厚い阪神。あくまでも新井良は控え扱いで、出場機会はごく限られてくる。年俸にしても兄・新井貴が2億円、弟・新井良が1100万円と18倍以上の開きがある。新井良が開花し、兄の領域に近づけば、「新井ブラザーズ」は阪神の格好の売り物となるだろう。

 昨19日現在、阪神は4勝2敗1分けで、広島と並んで同率首位だが、内容的にはハラハラドキドキの連続。圧倒的な強さはまだ感じられない。ここまでの4勝のうち、1点差での勝利が3試合。快勝といえるのは12日の広島との開幕戦(甲子園)を7-4で制した試合だけだ。引き分けに終わった16日の中日戦(ナゴヤドーム)から実に3試合連続で延長戦という競った展開が続いている。

 一番の要因は、昨年、史上最多のシーズン214安打を放ったマートンの不調だ。開幕戦こそいきなり先頭打者本塁打を放ったが、ここ2試合は無安打。打率は.129と低迷している。また、昨年47本塁打を放ったブラゼルもここまで1発がなく、打率は.185。さらに、金本が打率.150、城島に至っては打率.118と主力がこぞってスランプ状態になっている。

 城島の不振については「昨オフに行った右ひざ半月板手術の影響」という指摘もある。城島は開幕から5試合続けて先発フル出場を続けたが、17日の中日戦(ナゴヤドーム)では初めてスタメンから外れた。これには右ひざが本調子でないための「休養」の意味が込められていた。「フル出場」を目標に掲げていた城島だが、今季はワンバウンドの投球を後逸する場面も多く、好守にわたって精彩を欠いているのは確かだ。この日も2-1とリードしていた八回、2死一塁の場面で小林宏のフォークボールを後逸し、同点に追い付かれるきっかけとなった。“たられば”を言っても仕方がないが、城島がしっかり捕球していれば、あるいは、マートン、ブラゼルに当たりが出ていれば、もっと楽に勝てた試合だった。

 一方、城島の“控え”として楽天からFAで獲得した藤井彰は17日の中日戦で初めてスタメンマスクをかぶり、下柳、久保田、小林宏を九回まで無失点と好リード。結局、延長十回に福原が和田にタイムリー二塁打を浴びてチームはサヨナラ負けを喫したものの、堅実な守りを示した。今後も城島の調子が上向かないようなら、藤井彰の出番も多くなることだろう。

 もっとも、逆を言えば、城島らの不振がこの日のような「新井ブラザーズ」の劇的な活躍を“演出”したと言えなくもない。新井良、藤井彰といった新戦力の台頭、そして主力が復調してくれば、阪神はもっと強くなる。強力打線で相手をねじ伏せるような阪神の本領はまだ発揮されていないのが現状…。当分の間は、1点を競り合うハラハラドキドキの展開が続くことになりそうだ。

(成績は2011年4月19日現在)


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[ 2011/04/20 09:46 ] スポーツ プロ野球 | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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