本間普喜のホンマのところ… TOP > 2011年03月25日                    お気に入りに追加

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巨人、赤っ恥のツケ

 強行開幕にこだわっていた巨人が完敗。開幕問題は4月12日で決着したが、世論を読み誤った巨人のイメージダウンは必至だ。

 迷走していたセ・リーグの開幕問題は、24日に行われた理事会で、「4月12日開幕」、「東京電力・東北電力管内のナイターは4月いっぱい中止」、「延長は3時間半を超えて新しいイニングに入らない」ことで決着した。

 これは丸々、パ・リーグの案と同じ。パ・リーグは15日の臨時理事会で早々と延期の方針を打ち出し、17日に正式発表していた。セ・リーグはそれから1週間も遅れての決定だ。

 これを受けて日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(阪神)は「大きな決断をしていただき、選手会の意志をご理解いただき、感謝しています。両リーグの方には、144試合、クライマックスシリーズ、日本シリーズを必ずやり遂げます、協力しますと伝えています。僕たちプロ野球選手が真剣に野球をする姿を被災者の方に見てもらって、少しでも勇気づけられるように頑張りたい」とセ・パ同時開幕を歓迎するとともに、会見の冒頭には「(東日本大震災で)大変なときにプロ野球の開幕時期の問題でお騒がせしてしまい申し訳ない」と深々と頭を下げた。強行日程を強いられることについても「そうなっても、やり抜く覚悟はできている。被災者の方のことを思えば、なんともない」と涙を見せた。

 しかし、開幕延期を訴え続けた選手会に全く非はない。責められるべきは、対応が後手後手に回ったセ・リーグと、早期開幕にこだわり続けた巨人の非常識さだ。ここで開幕問題の経過を改めて整理してみよう。

 【15日】臨時理事会でセ・リーグは予定通り3月25日の方針を固めたが、実行委員会では選手会からの反対もあって継続審議に。

 【16日】巨人の激励会「燦燦会」で渡辺恒雄球団会長が、延期案を「俗説」と断じ「パ・リーグは好きにすればいい」と言い放った。

 【17日】パ・リーグの4月12日への延期に対してセ・リーグは3月25日開幕を発表。巨人の清武英利球団代表は「批判は覚悟の上。被災者の気持ちはわかるが、野球人ができるのは野球しかない。その責務を果たす」と発言。

 【18日】文科省が東京・東北電力管内でのナイター開催自粛を求め、試合開催も避けるよう要請。セ・リーグの各球団には抗議が殺到し、選手会も再度、開幕延期を要望した。

 【19日】セ・リーグの臨時理事会で当初予定より4日延期した3月29日開幕を決定。4月3日までナイターを取りやめ、九回で打ち切りも決める。清武代表は「この選択以外に最良の選択肢はない」と発言。

 【22日】高木文科相が「国民の理解は得られない」として東京・東北電力管内での4月中のナイター開催自粛を要請。蓮舫節電担当相は「4日間ずらした意味は? 科学的根拠を示していただきたい」。これに対して巨人の滝鼻卓雄オーナーは「開幕を何日にしろってのは、お上が決めることかよ! 日程は我々自身が決める」と不快感。

 【24日】セ・リーグ緊急理事会でパ・リーグと同じ4月12日開幕を決定。清武代表は「ベストでもベターでもないが、唯一これが選手の気持ちとか、政府の指導、要請に沿うとなればその道をとるべきだ。選手会は日程が12月にずれ込んでも協力すると約束してくれた。これは今までなかったこと。その覚悟があるなら応えようと」と発言。

 こう見てみると、巨人が引っかき回す形で開幕問題をこじらせたことがよく分かる。巨人の強硬姿勢に逆らえなかったセ・リーグの他球団や加藤良三コミッショナーも情けないが、あくまでも“元凶”は巨人だ。しかも、パ・リーグの延期決定も、選手会の要望も、ファンの批判も馬耳東風。政府からの要請に対しても「お上が決めることかよ!」とかみ付いている。結局、最後は巨人も折れて4月12日開幕で決着したとはいえ、被災者への思いやりの欠片すら感じられない渡辺球団会長や滝鼻オーナーの発言は、巨人のイメージを大きく損なうことになった。

 すでにネットの掲示板などには、巨人に対する批判や怒りの書き込みが殺到。読売新聞の不買運動を呼びかける動きまで出ている。たとえ、読売新聞の部数が激減し、巨人ファンが愛想を尽かしたとしても、それは渡辺球団会長ら球団首脳が招いた自業自得だ。

 渡辺球団会長は2004年に起きた球界再編問題のときにも、「たかが選手が」などと発言。選手会無視、ファン無視の姿勢が世論の猛批判を浴びたが、その教訓は全く生かされていないようだ。果たして、今回の“完敗”で巨人の体質が改まることになるのか。世論に背を向けた巨人首脳の傲岸不遜ぶりを見ると、あまり期待できそうもないが…。


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[ 2011/03/25 09:54 ] スポーツ プロ野球 | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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