本間普喜のホンマのところ… TOP > 2011年03月17日                    お気に入りに追加

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セ、強行開催へ、最悪ストも!

 3月25日の開幕にこだわるセ・リーグ各球団に対して、選手会が猛反発。最悪、ストライキ突入の事態も…。

 15日のプロ野球実行委員会で、労組・日本プロ野球選手会の緊急提案と加藤良三コミッショナー(69)の強権発動により、一旦は白紙とされたセ・リーグの開幕問題が、新たな展開を見せ始めた。

 16日になって、セ・リーグ6球団は改めて3月25日の開幕を目指す考えを表明。それぞれ、各球団の選手会幹部らに事情説明を行った。これに対して、選手側からは続々と反発の声が挙がり、分裂状態となっている。

 開幕強行に最もこだわっているのが巨人だ。読売新聞グループの総帥、渡辺恒雄球団会長(84)は16日、都内のホテルで開かれた財界人による巨人激励会「燦燦(さんさん)会」で、開幕延期を主張する意見を「俗説」と斬り捨てた。渡辺会長は「この前の大戦争(1945年)で負けた後、選手、監督から3カ月でやりたいという声が上がってプロ野球をやった歴史もある」と話し、予定通り25日に開幕するべきだと主張。「選手が命懸けで試合をすれば、観衆は元気を持ってくれる。労働のエネルギーが出るし、そうすれば生産性も上がる」と正当性を主張した。

 この発言の背景には、渡辺会長とプロ野球選手会との確執がある。2004年に球界再編問題が起きた際、当時巨人のオーナーだった渡辺会長は、西武、オリックスからの要請を受け、「10球団1リーグ制」への再編を進めていた。これを阻止したのが選手会。当時の選手会会長だった古田敦也氏(45)が「12球団2リーグ制」の維持を訴え、史上初のストライキを決行した。当時の世論は、渡辺オーナーの「たかが選手の分際で」という侮蔑的な発言に猛反発し、選手会の決断を熱烈に支持。球界再編問題は選手会側の完全勝利に終わっている。

 今回も、新井貴浩選手会長(34)=阪神=が「開幕を延期してほしい」と実行委員会に横やりを入れたことが、渡辺会長の怒りを買ったことは想像に難くない。もちろん、今回は前回の反省もあって、「たかが選手の分際で」などとは発言していないが、本音としては「選手ごときが球団の経営に口を出すな!」と言いたいところだろう。

 渡辺会長はいまなお、球界に対して絶対的な発言力を持っている。パ・リーグはすでに開幕延期の方針を固めているが、巨人が「どうしても3月25日に開幕する」と言えば、セ・リーグの他の5球団は、それに従わざるを得ないのが実情だ。

 ヤクルトでは宮本慎也内野手(40)と選手会長の石川雅規投手(31)が球団側から説明を受けた。宮本は「納得できる理由が何一つなかったので、無理ですと言いました」とキッパリ。「選手会は144試合をダブルヘッダーでもやると言っている。それでもなぜ開幕にこだわるのか分からない。損得を考えているしかないでしょう。野球で勇気をと言うけれど、今はその時期ではない。思い上がりもいいところ」と憤りを口にした。さらに宮本は「放射線の問題もある。停電、節電と言われている中で煌々(こうこう)とした中で野球をやるのは、いくら仕事とはいえ、僕は胸が痛い」と話す。石川も「家庭では僕らも節電している中で、それを望んでいる人って、果たして多いのか」と球団の姿勢に疑問を投げかけた。

 被災した仙台の東北福祉大出身の阪神・金本知憲外野手(42)も、「タイガースの選手会は開幕延期に賛成していて、その姿勢に賛同する」とし、「今、被災者のことを思うと野球開催どころでないというのが正直な気持ち。勇気を与えるとか、勇気をもらうとか、そういう状態ではない。食べ物があって電気が流れて、ある程度生活が確保されて、それから『さぁ頑張ろう』という気持ちになる。今、みんなが苦労して電車の本数を減らされたり、都内のコンビニが空っぽになる中、自分たちだけが煌々とライトをつけて、スコアボードを使ってやっていいのか。放射能もそう。海外の大使館はすでに退避命令を出していると聞いている。試合中に原発が危機的状況にならない保証はない。プロとは何かと言われて、どういう状況でも強行してやるのがプロなのか。ゴルフもフィギュアも、すべて中止になり、プロ野球だけがそこまで開幕にこだわるのは何なのか」と、セの強行開催の方針をいぶかった。

 巨人でも、選手会長の内海哲也投手(28)が選手の意見を集約し、球団側に「今はその段階ではないという意見が多数になった」と伝えた。横浜、広島の選手代表者も同様の見解だ。

 ただ、中日の選手会長、森野将彦内野手(32)は「僕としては延期した方がいいと思います。被災地の復興が始まった時から開幕すればいいのではないでしょうか」としながらも、「球団は野球で営業しているわけですし、僕たちはそこから給料をもらっている。選手が『やりたくない』というわがままを通してはいけないと思う。上が決めたことには従うしかない」と球団の方針に理解を示している。

 「ダブルヘッダーはもちろん、10連戦、15連戦でも構わない」と悲壮な決意を固めている選手会。松原徹事務局長(53)は「今は(延期を)信じている。球団を悪者にはしたくない」とストライキは避けたいとの考えだ。また、セ・リーグの球団幹部の中には「選手の了解なく強引に持っていくことはできない」と、選手会側の反発に理解を示している人もいる。とはいえ、今後、どうなるかは不透明。果たして、渡辺会長vs選手会の因縁バトルが再燃することになるのか…。未曾有の大震災の余波が続く中、球界は重大局面を迎えている。


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[ 2011/03/17 09:32 ] スポーツ プロ野球 | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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