本間普喜のホンマのところ… TOP > 2011年03月01日                    お気に入りに追加

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斎藤、しゃべりは今いち?

 日本ハム・斎藤が巨人・沢村との“トークバトル”でまさかの完敗。「持っている男」の逆襲はあるのか…。

 いまや恒例となったNPB(日本プロ野球機構)の新人研修会が2月28日、都内のホテルで行われ、12球団の全新人、98選手が参加した。暴力団対策やドーピング問題などについて約4時間半の講義を受けたが、例年、話題となるのが、メディアへの対応の仕方、「話し方、インタビューへの対応」という講義だ。

 講師役は元ニッポン放送アナウンサーで現在フリーのベテラン名アナウンサー深沢弘氏(75)。野球実況歴は実に48年。この講義を担当するのも8年連続となる。深沢アナは講義前から、注目ルーキーの日本ハム・斎藤佑樹投手(22)と巨人・沢村拓一投手(22)を「イジる」と予告。かくして、2人の“トークバトル”が実現した。

 模擬インタビューの内容は、ざっとこんな感じだ。

 まずは斎藤。

 -名護での1カ月は?

 「まだ自信は生まれてこないです。実戦であまり投げていないので、そこをクリアしていかなければならないと思います」

 -アマチュアと比べ、プロのすごさを思い知らされたところは?

 「アマチュアにもいい選手はたくさんいますが、ポテンシャルの高い選手がたくさんいることに驚きました」

 -プロ1年目の抱負は

 「1年間ケガなくやれることが一番かなと思います」

 続いて沢村。

 -プロ初キャンプの感想は?

 「プロに入って右も左もわからない状態で、素晴らしい先輩方にいろんなことを教えてもらえて勉強になりました」

 -阿部先輩に言われたことは?

 「『一流になるのは比較的簡単だが、超一流になるのは難しい』といわれたことが心に残っています」

 -今年の日本野球機構のスローガンは「覚悟」。沢村君の覚悟は?

 「いい時ばかりでなく、悪い時もあると思います。悪い時こそ、しっかり練習して、困難をバネにしてやっていきたいです」

 まずは2人とも卒のない内容だが、しゃべりのプロ、深沢アナは2人にダメ出し。斎藤については「口の開け方が小さく、早口。テレビのインタビューを聞いていても、最近の番組はスーパー(字幕)が付くからいいが、目を閉じて聞いてみたら、早口でわかりづらかった」とし、沢村については「声が小さい。中央大学のときは、もっとデカかったんじゃないか」と評した。

 この辛口評価には他の新人もびっくり。早大で斎藤と同期の西武・大石達也投手(22)は「斎藤の受け答えは完璧だと思っていたらダメ出しされて…。自分はまず、あんな返答もできないし、ヤバイっす」と青ざめた。

 とはいっても、深沢アナの辛口評価は恒例ともいえるもの。昨年の新人研修では、西武の菊池雄星投手(19)に対して「声が小さいし、早口で聞き取りづらい。指が2本入るくらい口を開けて話してごらん」とアドバイス。巨人の長野久義外野手(26)に対しても「声は明るくて音声的には問題ないが、答えに具体的な言葉を足すといい」と指摘している。

 これまでの模擬インタビューでの“最高傑作”は、やはり2008年の日本ハム・中田翔外野手(21)だろう。深沢アナは「何しろ、いきなり『中田っす。名前は翔っす』ときたからねぇ。僕が『“です”と言いなさい。“○○っす”は少年の言葉であって、社会人としては通用しない』と注意すると、少しふくれっ面をしていたなあ」と苦笑いする。さらに中田は、研修終了後に報道陣に対して、「“○○っす”は敬語じゃないんっすか? 敬語だと思ってたっす」との“迷言”も残している。

 一方、これまでで最高の評価を受けたのが、同じく2008年のヤクルト・由規投手(21)だ。中田のハチャメチャぶりが引き立て役になった感もあるが、深沢アナが「抜群にうまかった。僕は由規に『君が38歳から40歳くらいになって現役を引退するときが来たら、解説者もいいけれど、史上初のプロ野球選手出身スポーツアナウンサーを目指したらいい。君ならできる。もし僕がそのときに生きていたら教えてあげるよ』と言ったんだ」と明かすほどだから、相当なものだ。

 さて、この日の斎藤vs沢村の“トークバトル”、深沢アナは「甲乙つけがたい」としながらも、「2人とも良かったが、特に沢村君は完璧。答えの内容はきょうの沢村君が一番よかった。取り繕うところがなく本音でしゃべっていた。だから内容に深みがある。斎藤君も悪くはないが、注目されすぎちゃって用心深くなっているのかな」と沢村に軍配を上げた。

 早実高時代から注目を浴び、インタビュー慣れしている斎藤にとっては、まさかの敗北…。早実高卒業時には将来の職業の選択肢としてアナウンサーも視野に入れていただけに、ちょっとショックだったかもしれない。

 研修終了後、報道陣から「無難すぎて深みに欠ける」とダメ出しされたことについて聞かれると、斎藤は「そういう所はありますね。これから地を出していければ。だんだんに、ですね」と、これまた“無難”な回答。深沢アナの指摘する通り、これだけメディアから注目を浴びれば、受け答えに用心深くなってしまうのも無理はないのかもしれない。

 斎藤は昨年11月3日の早慶優勝決定戦で優勝を果たし、早大のキャプテンとしてインタビューを受けた際、「最後にひとつだけ言わせてください。いろんな人からずっと斎藤佑樹は何か持っていると言われ続けてきて、自分自身何かと考えました。今日何を持っているのかを確信しました。…それは、仲間です! ここまでチャンスをつないでくれた仲間、早稲田を応援してくれた仲間、そしてここに集まってくれたすべての仲間に感謝します!」とのマイクパフォーマンスで神宮球場を埋めた3万6000人の大観衆を沸かせた。

 一呼吸置く間の取り方も絶妙で、これは昨年の流行語大賞の特別賞にもなった。トーク力、コメント力はスター選手の条件でもある。しかし、今の斎藤は日本ハムの一新人で、プロとしての実績はまだゼロ…。斎藤が早大優勝時のように、トークでファンを魅了するのは、もう少し先のことになりそうだ。


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[ 2011/03/01 09:01 ] スポーツ プロ野球 | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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