本間普喜のホンマのところ… TOP > 2010年08月                    お気に入りに追加

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西高東低の視聴率、阪神にあって巨人にないものとは…

 今年のプロ野球はいつになく面白い。セ・リーグは阪神、巨人、中日の三つどもえの大混戦。これらのファンにとってはたまらない展開だ。先週末、8月20~22日の巨人vs阪神の首位攻防3連戦、東京ドームには計13万8173人の大観衆が詰めかけた。東京ドームでの同一カード3連戦では今季最多だ。

 ところが、これが視聴率となると、まったくさえない。20日のナイターは日本テレビ系列で中継されたが、平均世帯視聴率は6.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。他局のバラエティー番組に大きく水をあけられた。

 もともと、今年の日本テレビの巨人戦地上波中継は22試合しか組まれてなく、そのうちナイターは8試合しかない。低視聴率がスポンサー離れと中継試合数の減少を招き、視聴習慣を失ったファンのテレビ離れが進む、という負のスパイラルに陥っているのだ。

 「娯楽が多様化した今では、プロ野球はテレビのコンテンツとして成り立たなくなっている」との指摘も聞かれるが、実はプロ野球中継の視聴率低迷は関東地区で顕著で、関西地区はそれほど落ち込んではいない。20日の巨人vs阪神戦も、関西地区での平均世帯視聴率は13.6%と、関東地区の2倍以上あった。

 これは、巨人ファンと阪神ファンの“熱さ”の違いでもある。特に今年は5年ぶりのリーグ優勝がかかっているとあって、虎党の鼻息は荒い。一方、巨人は全国区の人気を持ち、ファンの数も多いのだが、どこか冷めているフシがある。巨人戦中継の復権を目指すには、阪神にあって巨人にはない“プラスアルファの何か”が必要ということだろう。

 熱心な阪神ファンは、しばしば“タイガース教”の信者に例えられる。“聖地”甲子園球場に響き渡る一糸乱れぬ大応援は、まるで呪術(じゅじゅつ)。「六甲おろし」の大合唱は“聖典”の読誦(どくじゅ)だ。他チームのファンは容赦なく“異教徒”扱いされる。また、当局の再三の“弾圧”にもかかわらず、殉教者のように道頓堀川に飛び込む信者の姿は、信仰心を試す過激な“儀式”といったところか?

 これに対して、巨人はそれほどの“信仰”を集めていないのが現実だ。巨人が関西並の熱狂を巻き起こすには、“神”とあがめられるほどのカリスマ的存在が必要になってくる。かつてはONという絶対的な存在がいたのだが、今の巨人はというと…。

 “教祖”不在のままでは、今後も低視聴率が延々と繰り返されることになる。巨人ファンを再びテレビの前に引き戻すことは、日本一連覇以上の難題かもしれない。(本間普喜)

(2010年8月24日付 産経新聞運動面に掲載)

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[ 2010/08/24 09:16 ] スポーツ | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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