本間普喜のホンマのところ… TOP > 2010年01月26日                    お気に入りに追加

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実現なるか? 「世界一決定戦」

 正月早々、米国で行われた加藤良三コミッショナーと大リーグ機構(MLB)バド・セリグ・コミッショナーの会談で、日米での「グローバル・ワールドシリーズ」構想が出た。7月にはセリグ氏を日本のオールスター戦に招待し、会談も行われる予定だという。

 クラブチームによる真の世界一決定戦-。日本プロ野球界にとっては長年の悲願だが、実現には難問が山積している。

 そもそもMLBは、日本からの何度かのアプローチに対して「ワールドシリーズ以上に価値のある試合はない」と拒否の姿勢を取り続けてきた。「ワールドシリーズ」という名称は当初、「ザ・ワールド」という新聞社がスポンサーになっていたために付けられたものだが、今は完全に“世界一決定戦”として定着している。長年「ワールドシリーズの勝者こそが真の世界一」と主張してきたMLBがなぜ、今になって方針を変えたのか。

 ひとつは、ジャパンマネーの存在だ。昨年3月に行われた第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、米国内での関心は高くなかったものの、興行的には大成功だった。収益の分配は、主催したMLBと大リーグ選手会がそれぞれ33%ずつ、合計66%。米国はベスト4止まりだったにもかかわらず、10億円~11億円以上を手に入れた。一方、日本は優勝したというのに、分配金はたったの13%にすぎない。

 今回の「グローバル・ワールドシリーズ」構想も、MLBが主導権を握るようなら、WBCと同じような“貧乏くじ”を引かされる恐れは十分にある。2006年を最後に日米野球は開催されておらず、「グローバル・ワールドシリーズ」をその代わりの“収入源”にしようというMLB側の思惑も見え隠れする。

 開催地の問題もある。米国開催となれば、移動時間も費用もバカにならない。逆に日本開催となれば、「過酷なワールドシリーズを戦って疲れている選手をそんな遠くまで行かせられるか」と大リーグ選手会が猛反発するのは目に見えている。前ロッテ監督のバレンタイン氏は、中間地点のハワイでの開催を提案しているが、施設の問題もある。かつては収容人員5万人のアロハ・スタジアムがあったのだが、フットボール専用に改修されてしまった。ハワイの野球場は日本の地方球場レベルのものしかないのが現状で、収容人員はせいぜい数千人だ。

 もう一点、韓国や台湾など、他の国から「なぜ日米だけでグローバル・ワールドシリーズなのか」という反発の声が上がることも予想される。

 果たして、これらの問題をどうクリアしていくのか…。単なる“初夢”で終わらないように、日米両コミッショナーの手腕に期待したい。(本間普喜)

(2010年1月26日付 産経新聞運動面に掲載)

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[ 2010/01/26 09:30 ] スポーツ | TB(0) | CM(0)
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プロフィル

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes...or should I?

Author: 本間 普喜
(ほんま ひろき)

1963年5月7日、横浜生まれ
1987年、産経新聞社入社
職業:ライター
好きな食べ物:極上の本マグロ、アルコール類全般…
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